はじめに〜このコーナーで取り上げる“スポーツ傷害”とは

■瞬間的なけがと、からだの許容範囲を超えたときに起こる損傷
スポーツ傷害は、スポーツ外傷と障害にわけられます。

[スポーツ外傷]は、ねんざ、骨折、脱臼など、からだに大きな外力が瞬間的に加わり引き起こされる、いわゆる“けが”のことです。 一方、[スポーツ障害]は、慢性的腰痛、腱鞘炎、野球肩など、スポーツ活動の運動量や強度が、からだの許容範囲を超えたときに起こる損傷のことで、運動時に痛みや漠然とした調子の悪さを感じることが多くあります。 スポーツが原因となって起こる傷害をひとまとめにして“スポーツ傷害”と呼んでいますが、実際は日常生活や職業により同じ傷害が引き起こされることも少なくありません。


■なぜスポーツ傷害は起こるのでしょう?
スポーツ傷害を起こす代表的要因には、以下の3つがあります。

◎身体的要因:体格、形態、柔軟性や筋力、体力の低下、年齢など
◎環境的要因:天候、気温、用具、シューズ、グラウンドの状態など
◎運動自体:種目、練習頻度・回数など

これらが重なりあって良くない状況を作り出し、痛みをひきおこしたり、関節のコンディションを悪くしたりするのです。


■からだを知って“けが”を防ぐ
スポーツを今やっている方もこれからやろうという方も、一度は“どこかが痛い”という経験をされたことがあるでしょう。たんなる筋肉痛などで、自然に治る場合もあれば、スポーツをすると症状が続く場合もあります。からだを理解しけがを防ぐことは、スポーツを長く楽しむためにとても大切です。
逆にいえば、スポーツを長く楽しむためには、けがを防ぎたい、そのためには、もう少しからだのことを知っておこう、というのが、このコーナーの主旨なのです。肩・肘・膝・足・腰など、部位別に、代表的スポーツ傷害について“知っておいて損はない”、そんなお役立ち情報をお伝えしていきます。