こ う し て お こ る [ 外 傷 ]
肩 の “ 外 傷 ” は ど の よ う に 起 こ る ?
[脱臼]
【a:構造】
の項で述べたように、肩関節は動きの良い、逆にいえば安定性に欠ける関節です。転んで手をついたり、急激に腕を引っ張られたり、また打ったりすると、上腕骨頭が関節窩からはずれてしまいます。このようにいわゆる“肩がぬけた”状態を脱臼といい、脱臼の90%は、骨頭が前にとびだしてしまう前方脱臼です。脱臼により関節のまわりの組織(腱板・靭帯・関節唇など)や、ときには血管、神経まで傷つくことがあります。
■肩関節脱臼の1例
(前方脱臼)
現場で整復(肩関節をもとの位置にもどすこと)されたとしても脱臼がなおったわけではないので、その後の治療を考える必要があります。十分に治療をしておかないと、何度も脱臼を繰り返すことになったり肩がゆるんで他の障害の原因にもなったりするので、きちんと病院へ行き検査・治療を受けてください。
■肩鎖関節脱臼
1:鎖骨 2:肩峰突起 3:烏口(うこう)突起
また、肩鎖関節は肩甲骨と鎖骨を結合する関節で、強い肩鎖靭帯によって補強されています。コンタクトスポーツや格闘技などで肩を強打したり、腕を強く横に引っ張られたりするとこの靭帯が断裂し、鎖骨がずれてしまいます。肩関節脱臼と同様に習慣性になりやすいので、きちんと治療・リハビリすることが大切です。
■鎖骨骨折
1:烏口鎖骨靱帯 2: 肋骨靱帯
[鎖骨骨折]
格闘技やコンタクトスポーツなどによる転倒や、人や物にはげしく肩が接触した場合に起こり、鎖骨の真ん中周辺を骨折する中間型がもっとも多くみられます。また、同時に烏口鎖骨靭帯が切れることもあり、その場合、回復するまでにより長い時間がかかります。
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